U1の飯旅 28歳からの料理人への道

料理人として0からの挑戦、28歳底辺からのスタートでプロの料理人になるまでの記録

限界突破ジンジャーシロップの原点に迫る その1

みなさんこんばんは。

 

今日は私の今一番力を入れている、ジンジャーシロップについて書かせていただこうと思います。

 

熱くなってしまって、ついつい長くなってしまうことが予想されます。

とりあえずその1にしておきましょう。

 

だって2年4ヶ月の歳月が過ぎているんです。

2年4ヶ月毎週シロップを作り続けています。

気がつけば2年4ヶ月。

あっという間でした。

ほんと1度も途切れることなく作り続けました。

熱しやすく、冷めやすい性格ですが、これは未だに夢中で作っています。

 

ここに書き残したことが私のジンジャー人生の軌跡になるんです。

 

これがスティーブジョブズでいうところのウォズニアックと自宅のガレージで肩身がせまい思いをしながらアップルの原型を作っていった話と同じなんです。(勘違い

 

 

現在は、高知県の「ラッキー農園」さんと協力してシロップを作っています。

ラッキー農園さんの話はその2にしましょうか。

 

 

ところで、ジンジャーシロップってわかりますか?

 

ジンジャエールの原液

 

と言えば分かるでしょうか。

 

ジンジャーシロップと炭酸で割るとジンジャエールができるんです。

そうです、なので私はジンジャエールを作っているんです。

 

その始まりは2015年7月。

 

僕が大学に在学中の時の話です。ちょっと前置きをさせてください。

 

僕はアルバイトとしてハンバーグ専門店で働いていました。

そこは個人店で、しかも25年以上続く名店?と言えるかもしれません。

やっぱりいろんな意味で言えないです。

 

この店長のことをスタッフは「キャプテン」「キャップ」と読んでいます。

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*「はい、笑顔〜」っていって撮られた写真です。

なんだかなぁ。。。笑

 

真ん中が店長、奥が田中さんというこれまた大ベテランの元主婦。

手前がU1です。

 

キャプテンはもともと○下電気という当時一番勢いのある会社でシステムを設計していました。

○下K之助さんの頃の話です。

大学は理系で、そこから一般企業で勤めてからの飲食店経営者なのでちょっと異色な経歴の持ち主なんです。

 

 

しっかり仕事をすれば後は自由

 

 

という暗黙のハウスルールがあり、まぁ僕はここでだいぶハマっていました。

ここで書ける内容がみつかりませんが、えらく自由でした。

 

ただめちゃくちゃ大変です。

13坪しかない、それも客席だけで言うと10坪くらいでしょうか、

 

客が1日に100人以上くるんですから。

 

それを3人で回すんです。

死にますわ笑

 

そして店長と相方の田中さん、基本休みません。

月曜日のみ午前休みで、後は勤務です。

キャプテンは月曜の午前中で餃子の卸業をしているので、その仕込みをします。

 

キャプテンは本当休みません。

今まで見てきた中で一番おかしいです、体力が。

さすが6大学応援団所属していただけあって、気合が違います。

 

さて、話を戻しまして、

 

自由なのはいいのですが、体力的にめちゃくちゃきつかった。。。

 

ほんとお客来るなって思ったこともたくさんありました。

 

きついんです。

土日は特に。。。

 

時給に見合った労働量じゃないなと思って(周りの店より割高なのですが)

やめようかなと思ったこともあったのですが、

 

パッとアイディアが浮かんだんです。

 

メニュー見てたらソフトドリンクが、

 

「コーラ、オレンジジュース、アイスコーヒー」

 

だけ

 

少ないよなドリンクって思ったんです。

 

そんなことを考えていると、また記憶がフラッシュバックしたんです。

 

あるパーティーに参加した時の話。

 

そこに

 

Original Ginger Ale

 

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って飲み物が用意されていて、これが生姜から作られたジンジャーエールで、

 

○ナダドライ ジンジャーエールは実は香料だけなんです。

○ィルキンソンも

 

この時僕は初めてリアルなジンジャーエールを飲みましたが、確かにドライな感じとは別の辛さの中に温かみを感じたことを覚えています。

コンビニに売ってる香料だけのジンジャーエールよりも美味い!

 

これが生姜から作られる本当のジンジャーエール

 

そして、さらにパーティーで僕の友人がそのジンジャーエールをがぶがぶ飲んでいるんです。

 

中毒者のように。

 

結局ほとんど彼が飲んでしまったんです。

そう、はるき君、あなたです。

 

僕はその時の映像がフラッシュバックしたんです。

これだっ!!!って思いました。

 

ジンジャーエールを自分で作って、この店で売ろう!!!

 

なんで作れると思ったのかはわかりません。

まったく根拠のない話で、作り方なんて何も知らないんですから笑

 

そしてそのことをキャプテンに直談判すると

 

「いいよ」

 

終わり

 

えっ?いいの?まじで笑

 

店で自家製ジンジャーエールを出せることに!

ただ、ここからがきつかった。。。

 

そして、まずはネットで調べてみると結構出てくるんです。

僕はほぼ日のジンジャーシロップの作り方を参考にしました。

 

それがこちら。

 

www.1101.com

 

 

詳細に書かれていて、写真もあってかなり参考にしました笑

あくまでも参考に、こうしたらどうかな、などもう実験。

調理ではなく、調合。

 

生姜はどうやら高知県が有名なようだと

 

そしてネットで調べていると、JA四万十(しまんと)さんが

 

高知県産 切れ端しょうが 1キロ650円という価格で売っているんです。

 

早速注文して

 

第1回目の試作がこちら

 

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今見るとめちゃくちゃ不味そうですね笑笑笑

でもすごく真面目に作っていたんです。

 

確か、生姜を擦って、砂糖と、香辛料はクローブ、カルダモン、シナモンだったかな

あとペッパーと鷹の爪を入れたと記憶しています。

 

そして出来上がったシロップを炭酸で割って、店でキャプテンと田中さんに飲んでもらうことに

 

反応はというと、

 

キャップ 「うっうん、うまい?」

田中さん「生姜汁って感じ」

 

終わってる笑

 

そしてキャプテンやると言ったらやる男、これを店で出しちゃったんです。

 

そしたら残って返ってくるんですよ。><

全部飲みきれないんです。もちろん不味くて。

 

「全残し」

 

っていう単語が生まれたのはこの頃ですね。

いやぁきつかった。

 

「自家製ジンジャエール

 

って名前見るとうまそうに見えるじゃないですか

 

で注文したら生姜汁がでてくるの。

罰ゲームじゃないんだから。

 

それで僕はこのままではまずいと思ったんですよ。

店にもお客さんにも。

 

ある日思ったんです。

 

いくらネットで調べていても、

 

そもそも自分は生姜のことを知らないのではないかと。

 

どんな風に育てられるのか、保存方法はどうなっているのか、などなど何もわかっていなかったんです。

 

そこで、僕は生姜農家さんに行って直接教えてもらおうと、そして生姜の収穫を手伝わせてもらおうと思いまして、

 

つてなんて当然ありませんから、

 

矢野大地さん

 

という高知県のブロガーさんをたまたまツイッターでフォローしていたんです。

 

yanodaichi.com

 

こちらの方です。

高知県のブロガーさんといえばイケダハヤトさんですが、

 

矢野さんは当時イケダさんの秘書?お手伝い?さんをされていて、それで何か面白いことが起こるかもしれないと、面識もないのですがとりあえずメッセージ。

 

すると数分後

 

「ラッキー農園さんという農家さんが面白いですよ」って返ってきたんです!

 

で、早速「ラッキー農園」を調べてみると、

 

「限界突破 しょうが」

というブランド生姜を作っているみたいなんです。

 

ネーミングが怪しすぎではないですか笑

農園の名前も不思議だったのですが、面白そうだというのは直感的にわかりました。

 

僕はその時沖縄にいたんです。

寝床と食事だけ提供していただければ1週間ほどお手伝いさせてくださいと、とりあえず電話をしてみることに。

 

とても丁寧な方が出られて

 

「収穫時期は10月末なので、その時でしたら大丈夫ですよ」と

 

まさかのOKが。

そして満を時して高知県に行くことになるんです。

待っている高知県

初めての四国ですよ!!

 

 

そしてここからが僕のジンジャーシロップの物語の本当のスタートになるんです。

 

 

 

はぁ、その1長かった、、、

とっても長かったですね、

読み飛ばしました?笑

 

その2で終わる気がしないですが、次回も読んでください。

 

このジンジャーシロップの原点はこのブログの中でももっとも大事な記事になると思いますので。

永久保存版です。

僕だけの笑

 

てな感じで今日はここまでです。

では、また!