U1の飯旅 28歳からの料理人への道

料理人として0からの挑戦、28歳底辺からのスタートでプロの料理人になるまでの記録

未払い残業代獲得日記 其の1 労働基準監督署へ相談に行く、

新しいレストランで勤務し始めて約8ヶ月が過ぎました。

そんな中で、なかなか穏やかではない問題が発生しています。

 

休憩時間1時間問題

未払い残業代問題

 

今までは新入りとしてがむしゃらにやってきましたので、特に問題にはしなかったのですが、実は未払い残業代問題以外にもいくつか労働基準から逸脱している問題を抱えていることがわかりました。

 

特に飲食業界で不当な労働を強いられている方の少しでもお役に立てられたらと思っています。

 

今日は労働基準監督署に相談に行ってきましたので、そちらをまとめたいと思います。

 

今回は休憩時間に関しての記事です。

 

まず僕のお店の簡単な情報をまとめます。

 

  • 就業時間は9:00ー22:00
  • 月24日勤務(月6日休み)
  • 11:30がランチタイムなので、それまでは仕込みをしています。(キッチンスタッフは3人、ホールスタッフは4人→全員正社員です)
  • 営業中は15分の休憩があります。
  • 14:30がラストオーダー、それから片付け、スタッフのまかないを作ります。
  • 15:30−16:00前までまかないを全員で食べます。
  • 16:00からディナーの仕込みがありまして、
  • 18:00から22:00のラストオーダーまで夜のディナー営業です。
  • その間に15分間の発注作業が入ります。

 

さて、ここで問題になるのは、

労働基準法第34条で、労働時間が 6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分 8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない、と定めています。

この8時間以上の勤務で1時間の休憩が取れていないことです。

13時間の勤務の中で1時間の休憩が取れていないというのは、体力的に相当しんどいです。

そして、そんなの当たり前だよと思ってしまった人は、相当洗脳されています。

これは法律違反なのです。

本来は会社全員でまとまった休憩時間を取ることが前提となりますが、飲食店や小売業のように、運営している上で支障をきたす場合は分割で取ることが認められています。

なので、午前中に15分、まかないの30分、夜の15分休憩をトータル1時間休憩を取らせたということにはできるのです。

しかしです。

夜の15分は発注作業で完全な休憩にはなっていないのです。

休憩時間とは:労働時間の途中に置かれた、労働者が権利として労働から離れることを保証された時間(昭22.9.13発基17号)

発注作業をしている時は労働から離れていることにはならないので、当然労働時間に入ります。

 

休憩が取れなくて相当しんどいと書きましたが、具体的にこの状況が続くと、

疲労、めまい、頭痛、吐き気

が起こってきます。

僕だけかなと思いましたが、他のキッチンスタッフも同じ状況だというので、これはまずいと思って、今回の問題を問題だとオーナーに伝えました。

 

1時間の休憩を取るというのは義務ですので、もしへろへろになりながら休憩をろくに取らずに働いている人は、雇い主に談判したほうが賢明です。

命に関わりますので、飲食業界の当たり前を当たり前だと思わずに、正当なことですので、しっかりと主張したほうがいいと思います。

 

労働基準法に違反していますので、あまりにも改善されない悪質な場合は

労働基準法に違反した場合の罰則】

1年以上10年未満の懲役または20万円以上300万円以下の罰金
1年以下の懲役または50万円以下の罰金
6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
30万円以下の罰金

 実刑になることもあります。

 

なので、労働状況を改善するためにまず、

 

現状をどうにかして欲しいと雇い主に談判する。

それでも状況が改善されない場合は管轄の労働基準監督署に相談に行き、会社の違法行為を申告(通報)することができますので、そちらを試してみるといいかもしれません。

 

僕は今日労働基準監督署に相談しに行った結果、

15分の休憩時間を20分にしてもらう、または15分の発注作業とは別に休憩時間をもらうように話をする。というアドバイスをもらいました。

 

先月の全体ミーティングでこの問題について取り上げて、それを受けて明後日金曜日に全体ミーティングを再度行うことになっていますので、改めて休憩時間のことについて話そうと思っています。

 

いろいろ調べてみると休憩をろくに取れずに働き続ける人がかなりの数いると聞きました。そういう状況は働き方改革という流れがある以上見過ごされてはいけないと思っています。

誰かが声をあげないとその状況は改善されないので、どうか勇気を出して声をあげてみてください。賛同者で連帯して、改善できると思います。

 

さて、次回の記事では残業代について書いてみます。

こちらはもっとタチの悪い問題です。

 

飲食業界の悪しき慣習の最たるものではないでしょうか。

本当にひどい話ですので、またまとめたいと思います。

では、また近々。